【お店探索】その2「ビーンズ工房」店長選りすぐり。世界のコーヒー豆
お店探索の2店目は「自家焙煎珈琲 ビーンズ工房」さんです。
焙煎したて、挽きたてのコーヒーをいただくことができます。
コーヒー豆は、店長が厳選し、世界中から届いたものです。
お店はJR外房線の土気駅南口からすぐの、土気駅前郵便局から道を挟んで向かい側にあります。
駅から徒歩で30秒ほど。
お店の前の鉢に植えられているのは、コーヒーの木です。
中に入ると、壁にずらっとコーヒー豆の便が並んでいます。壮観です。
お店の入り口のすぐ傍には大きな焙煎機。
この焙煎機からモクモクと煙が出るのは、コーヒー豆を焙煎しているとき。
お店の前にコーヒーのいい香りが漂います。
店主の平島さん。
インタビューに快く応じてくださいました!
また、平島さんが特に好きなコーヒー「アンティグアの涙」も淹れていただきました!
詳しくは下のインタビューコーナーで。
■インタビューコーナー
以下、平島さんに伺った話を、インタビュー形式でまとめていきます。
ー お店の前を通ると、焙煎をしているいい香りがすることがよくあります。焙煎はどれくらいの頻度でされているんですか?
「週に5、6回は焙煎をしています。豆の減りに合わせてやっています。」
ー コーヒーには浅炒りと深炒りがあると聞いたことがあります。
「ビーンズ工房ではどちらの炒り方の豆もありますが、浅炒りの方が多いです。」
ー それはなぜですか?
「浅炒りの方が豆のよしあしがよく出てくるからです。いい豆を仕入れているので、そのおいしさを浅炒りで感じてほしいと思います。」
ー 浅炒りと深炒りの違いを教えてください。
「浅炒りは例えばシナモンローストがあり、肉の焼き加減でいうとミディアムやレア。酸味やうまみが楽しめます。深炒りはフレンチローストやイタリアンローストなどがあり、肉でいうウェルダン。酸味が消えて苦さを味わえます。」
ー お店に置いている豆はどのように選んでいるんですか?
「買い付け業者を通して、各国から取り寄せています。国・地域はブラジルやコロンビア、コスタリカ、グアテマラ、パナマ、エルサルバドル、キューバ、パプアニューギニア、タンザニア、エチオピア、インドネシアのスラウェシ島、セレベス島、スマトラ島など様々です。そこからサンプルを送ってもらい、試飲して、いいと思ったものを仕入れています。」
ー 店内にはいろいろなコーヒーがありますが、店長が特に好きなのはどれですか?
「『コスタリカコーラルマウンテン』と、グアテマラの『アンティグアの涙』です。『コスタリカコーラルマウンテン』は苦みと酸味のバランスがとてもいいです。『アンティグアの涙』は『コスタリカコーラルマウンテン』にさらにコクが加わったおいしさが楽しめます。」
ー 「アンティグアの涙」とはかっこいい名前ですね。
「産地のグアテマラは標高が千数百メートルと高く、昼と夜の寒暖差が大きい地域です。夜の寒さでコーヒーの木や実が露に濡れ、それが涙に見えることからこの名前がつきました。コーヒーは寒暖差が大きいほどうまみが出ます。しかし霜が降りるほど寒くなると葉が枯れてしまい、木はダメになってしまいます。その霜がぎりぎり降りないくらいの環境で育ったのが『アンティグアの涙』です。」
~『アンティグアの涙』を店長に淹れていただきました~
ー おいしいコーヒーの淹れ方はどのようなものですか?
「挽きたてのコーヒーをフィルターに入れ、お湯を少し注いで20秒ほど蒸らします。粉が一番膨らんだくらいでお湯をまた『の』の字に注ぎます。粉が厚みを持っている中心付近に注いでいくのがコツです。
サーバーからカップへ・・・
店長イチオシの「アンティグアの涙」。きれいな色です。
甘みが感じられてとってもおいしいです!(これをコクというのでしょうか・・・!)
ー ビーンズ工房さんでは焙煎した豆のまま買うことも、挽いたコーヒーを買うこともできます。それぞれがおいしく飲める期間はありますか?
「焙煎した豆は3週間以内に飲むのがおすすめで、特に飲み頃なのは2週間以内です。挽いた粉は高温多湿に弱いため、袋などに入れて冷凍庫で保管し、2週間以内に飲むと、おいしくいただけます。ちなみに、焙煎仕立ては舌触りがよいのですが、香りが一番高いのは焙煎してから3、4日経った頃です。どちらがいいかはお好みですね。」
ー 土気にお店を出されたのはいつですか?
「1998年の10月です。最初はチェーン店の一つとしてのお店でしたが、焙煎した時期をわかるようにしたり、こだわった豆を取り寄せたりして独自性を出すため、10年ほど前から今のお店の形になりました。」
ー 最後に、「ビーンズ工房」さんはどのようなお店ですか?
「最高の豆を仕入れて、最高の状態でコーヒーをご提供するお店です。お店にあるコーヒーはすべておすすめできます。」
■いろいろの写真コーナー
お店で育てているコーヒーの木からとれたコーヒー豆(脱穀前)。
焙煎する前のコーヒー豆。こんなに薄い茶色なんですね。初めて見ました!
カウンターの反対側には、コーヒーに合わせたくなるお菓子もたくさんあります。
紅茶もあります。
平島さん曰く、「"Presious Presious"という紅茶のブランドを置いているのは日本に数軒しかないと思います。」とのこと!
また、インタビューをしていいかお願いをしに伺った日(3月下旬)、軒先にあるコーヒーの木に「コーヒーの花」が咲いているとご紹介していただきました。
星の形をした、白くてちいさいのが、コーヒーの花。
春の訪れを感じさせるのは桜だけではないんですね。
なんと、一日で枯れてしまうそうです。写真が撮れて、とてもラッキーでした!
「ビーンズ工房」さんでは、世界中から集められたおいしいコーヒーが気軽に飲めます。
土気駅からすぐのため、立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
平島さん、ありがとうございました!
◼️自家焙煎珈琲 ビーンズ工房
住所:千葉県千葉市緑区あすみが丘1丁目24-1
電話:043-205-0250